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ハリウッドがスト決行、その主張と現実化するAIの脅威

ハリウッド俳優らで構成する労働組合のストライキが広がり、映画やドラマの製作中止が広がっている。俳優と脚本家が同時にストライキを行うのは実に63年ぶりとのこと。主要な争点はAIの使用についてです。

チャットAI「ChatGPT」などAI生成の小説やスクリプトの世代が現実になると、職を失うのが心配映画やテレビドラマの出演者はAIに置き換えられ、ゲームのサウンドもAIが合成し、脚本の執筆や書き換えもAIが行うようになるだろうと脚本家は危惧しています。特に、セリフのないエキストラ俳優と呼ばれる俳優への大きな影響が懸念されています。例えば、「人々をスキャンして日当を支払い、スタジオは画像と肖像をスキャンして永久に使用する権利を保持する」といった場合、その出演料は1日分だけ。これでは、公平な利益分配とは言い難いと主張しています。

実のところ、すでに生成AIはCGや特殊効果の制作にも広く使用されています。人工知能を使えば、亡くなった俳優やもう利用できなくなった俳優を再現するなど、コンテンツを簡単かつ安価に作成できます。こういった流れを受け、認知症発症を公表しているブルース・ウィリスは、人工知能に自分のクローンを映画やコマーシャルに出演させる権利を販売したと報じられました。さらに、俳優トム・ハンクスは、生成AIによって自分は死後も映画に出演し続けることができると発言しています。

映画俳優組合は、組合員の名前、声、肖像が許可なく使用されないよう、組合員による人工知能の使用に対する保護を拡大したいと考えていますが、スタジオ側との合意はまだされていません。

SAG-AFTRA

 

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